漫画アシスタントになろう

(4)漫画アシスタントに必要なマインド5つ

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※当ブログの「漫画アシスタント」とは、在宅のデジタルアシスタントのことを意味します。

こんにちは、みけちくわ(@mike_chikuwa)です。
私は2018年から、漫画アシスタントのお仕事をさせていただいております。

「漫画アシスタントになろう」ブログ、第4記事目である今回は、「漫画アシスタントに必要なマインド5つ」についてです。
1つ1つについて分けて書くと知見の共有が遅くなるので、ある程度まとめて、さくさく行きたいと思います。

まず、初回の記事「「漫画アシスタントになろう」の想定読者」のふり返りを「軽く」いたします。

初回の記事のふり返り

漫画アシスタントとは
漫画の原稿が完成にいたるまでの作業の一部(背景、効果線、トーン貼りなど)を行う、第三者の有償スタッフのこと。

で、私みけちくわと似たような条件

  • 漫画家になる道を「諦めかけている」方
  • 漫画家になる道を「諦めて」、他のお仕事をしている方
  • 二次創作の活動で、イラストや漫画を描いたことのある方
  • 漫画が好きで、一度でも「漫画のようなもの」を描いたことがある方

を持つ方は、漫画アシスタントに求められる気質がおありなので、漫画アシスタントのお仕事を始めるのはいかがですか?週1でも需要があります!と提言する記事カテゴリーを立ち上げました。

以上の内容をふまえまして、ブログ記事を更新しています。

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(1)「漫画アシスタントになろう」の想定読者 こんにちは、みけちくわ(@mike_chikuwa)です。 私は2018年から、漫画アシスタントのお仕事をさせていただいており...
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(2)漫画アシスタントのお仕事で使う道具と、お仕事を得る方法、重宝されやすいスキル4種※当ブログの「漫画アシスタント」とは、在宅のデジタルアシスタントのことを意味します。 こんにちは、みけちくわ(@mike_chik...
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(3)漫画アシスタントの一日(みけちくわ編)、アシスタント料金設定の考え方(※あくまで一例)※当ブログの「漫画アシスタント」とは、在宅のデジタルアシスタントのことを意味します。 こんにちは、みけちくわ(@mike_chik...

 

そして4記事目となる今回は「漫画アシスタントに必要なマインド5つ」についてです。

漫画アシスタントの情報に明るくない方も対象にしていて、なるべくゼロベースからお話していくつもりでいるので(分からないところは質問してください。必要であれば記事に反映します)、ご存知のところは斜め読みしてください。

 

まず、漫画アシスタントとして以前に、社会人にとして身につけておくと評価されることをお話します。

  • 嘘をつかない、ごまかさない、逃げない
  • 何かトラブルが起きても、責任転嫁や言い訳をせず、何故それが起きたか、どうすれば再発しないかを考えて相手と共有し、反省する。
  • あらゆる連絡や報告や作業を先延ばししない
  • 気分や機嫌によって言動を左右しない

この4つを身につけていると、「一緒に仕事をしやすい人物」として重宝されます。
一見すると当たり前のことでも、実際にできる人は限られます。追い込まれる状況になった場合はなおさらです。

日々を生きていると誰でも、気持ちが落ち込むことやイライラすることがあると思います。それが深刻なことであるほど言葉や態度などに出てきやすいですが、一つの得にもならないので、マイナスの行動をしてしまいそうな瞬間に気が付いて、自分を制御するワザを習得できたら、メンタルの面でだいぶ楽になれます。

自分自身のメンタルコントロールの練習として有効なのは「瞑想」(マインドフルネス(自分の今の状況(怒りや悲しみに支配されている自分、別のことを考えている自分、横道にそれている自分etc)に気が付き、本来やるべきことに自分を戻すこと)です。オススメの書籍と動画を紹介しておくので、ご興味のある方はぜひご覧ください。


 

それでは、漫画アシスタントに必要なマインド5つについての解説にうつります。

 

①漫画家さんや作品をリスペクトする

漫画の原稿を完成させるには、多くの時間を必要とします。
だんだん疲れてきたり、リテイク(描き直し・修正)が起きたり、作画カロリーが高い背景に取り組まなければならない時もあります。

そんな時でも途中であきらめずに、お仕事を完遂させるために必要な要素が、「漫画家さんや作品をリスペクトする気持ち」です。

「漫画全般が好きだから」
「自分は漫画の作画に関する技術をもっているから役立てたい」

これらの動機もすばらしいことですが、極限が近づいたときにさらに一歩踏み出す力にはなりにくいです。なぜなら、「漫画全般が好きだから」「自分は漫画の作画に関する技術をもっているから役立てたい」という動機は、自分が主体になっているからです。

「漫画全般が好きだから」は、「今頑張る理由」になってくれません。
「自分は漫画の作画に関する技術をもっているから役立てたい」も、「今頑張る理由」になってくれません。

自分が主体になっている動機は、自分が疲れてパフォーマンスが下がり技術を発揮できなくなると、自分を優先して休みたくなりがちです。

「今頑張る理由」になってくれるのは、漫画家さんや作品をリスペクトする気持ちだけです。(もしかしたら他にもあるかもしれませんが、私が見つけているのはこれです)

今頑張らなければ明日の作業量が増えてしまい、
今頑張らなければ〆切に間に合わなくなり、
今頑張らなければ作品の公開ができなくなり、漫画家さん(や編集部)に迷惑がかかる。
目的の主体が漫画家さんや作品になっているので、そのために頑張ることができるのです。

私が漫画家さんや作品をリスペクト出来る理由は、自分がかつて漫画家志望で、持ち込み用のオリジナルの漫画作品を完成させることが出来なかったからです。
詳しく知りたいと思ってくださった方は、こちらのプロフィールページをご覧ください。

「みけちくわプロフィール」のアイキャッチ画像
プロフィールこの記事では、みけちくわのプロフィールや、ホームページ「mike-chikuwa.com」の内容についてご案内します。 み...

 

極限の状況になっても手を休めないことは、見方によってはブラックですが、本当に頑張りたいことを達成したければ、極限の状況で、休みを最優先する選択はあり得ないはずです。(※病気や、命にかかわるような場合は除きます)
休みは、極限の状況になる前にしっかりとっておくものです。
そのために、先延ばしによって時間の貯金が減ってしまうことが最大の敵になるのです。

私にも「やらなければならない事があるのに、すぐに取り掛かれない」先延ばし癖があったので、メンタリストDaiGoさんのニコニコチャンネル「メンタリストDaiGoの心理分析してみた!」(月額500円+税)で解決方法の知識を得て、改善させることができました。
情報が常にアップデートされているので、私は2016年に入会してから、退会せずにずっと学び続けています。本当にオススメなので、自分の中で改善したいことがある方はチェックしてみてくださいね。

②足りないところは自主的に補足する

漫画アシスタントにスムーズに仕事を受け渡すためには、漫画家さん側もそれなりの準備をしなければなりません。
イメージを正確に伝えるために写真の資料を集めたり、ラフを描いたり文章を書いて指示を出したりすることなどです。

しかし稀に、資料や指示の情報が足りない場合があります。
資料や指示の情報が足りない場合は、アシスタント自身で資料写真を補足的に集めたり、漫画家さんへ質問をして、不明点をなくした万全な状態でとりかかることが重要です。

入念な準備をしておくことで、自己最短で完成へと近づくことができます。

③疑問点や曖昧な判断が起きたら、すぐに問い合わせる

②でも話の流れで触れていますが、疑問点や曖昧な判断が起きたら、すぐに問い合わせます。これは単純に「時間を節約するため」だけでなく、「リテイクの可能性を小さくするため」に行います。

ひとりひとりの漫画家さんとお仕事をしていくと、OKをもらえるラインが分かってきて、阿吽の呼吸で作業できる場面が増えていきます。
しかし慣れてくると「たぶん、これでいいんじゃない?」という曖昧な判断が起きることがあります。そうした時はたいていリテイクが起きてしまうので、要注意です。

疑問点や曖昧な判断が起きたときは、面倒くさがらずに、なるべく早い段階で漫画家さんご本人に確認をとるようにしましょう。リテイクの方がもっと面倒ですからね(笑)

④作家さん毎の「こだわり」に合わせる
(メモに残して身につけ、なるべく再指摘が起きないようにする)

漫画家さんは、背景の作画にもそれぞれ「こだわり」があります。
例えば、背景の線の太さに法則があったり、キャラクターに近い背景の線の消し方が異なったり、背景に入る文字は手描きを指定したり、といったことがあります。

一人の漫画家さんのお仕事だけを受注している状態ならポイントを覚えていられるかもしれませんが、複数の漫画家さんとお仕事をしていると、「あの先生の場合は良くても、この先生の場合は嫌がる」ようなポイントが出てきたりします。

人の記憶には限界がありますから、自分は覚えているつもりでも「前も言ったけど・・・」と前置きがあり、再び指摘されてしまう時があります。

特にCLIP STUDIO PAINTツールは、設定によって描画結果が左右されます。
アシスタント先ごとに専用のツールを名前分けして作ったり、漫画家さんのこだわりポイントをメモに残して身につけ、なるべく同じ指摘が起きないように工夫するとよいでしょう。

⑤その時何を求められているかによって、作業内容を変える

1話あたりの漫画制作は、基本的に制作期間が短いです。

初日や2日目は余裕がありますが、日を経過するにつれて、作業スピードを上げたり、作画の密度を下げて完成させなくてはならなくなってきます。

そういう段階になっても自分のペースや作画の密度を変化させない(できない)ままでは、漫画家さんに対してご迷惑になります。

私もお世話になっているアシスタント背景美塾の柚木 元(ゆのき はじめ)先生@yunokihajime)がかつて仰っていた、
「同じコマでも、30分で描く場合の背景、1時間で描く場合の背景があり、時間に応じた背景を入れていく」
という内容のお話が、とても印象に残っています。

任意の時間で背景を描き上げるようになるためには、何度も実践を重ねて、実際の所要時間とのズレを解消していくしかありません。何度も取り組むことで徐々に慣れていき、自然にスピードアップして描けるようになります。
何事も初めの頃は、たいていの場合は目標時間と所要時間に3~4倍のズレが起こります。
これはいたって自然なことなので(「計画錯誤(けいかくさくご)」という現象です)自己嫌悪しすぎずに、レベルアップを楽しみましょう!

おまけ:めちゃくちゃ勉強になる動画

 

次回、5記事目は「漫画アシスタントの今後について」の予定です。お楽しみに!

この記事は、PIXIV FANBOXでの支援者様からのご支援によって制作されました。ありがとうございます。

新たなご支援者様も募集しておりますので、よろしくお願いいたします。

 

CM:「漫画アシスタント」について知るきっかけになる本(注:HARDモード)

 

ABOUT ME
みけ ちくわ
10年夢中になった二次創作の経験を活かして ❶漫画アシスタント(2018年~) ❷イラストレーター(ゴシックSF小説『DYRA』1~7巻(連載中)表紙&キャラ立ち絵)として活動しています。 フリーランス3年目。 『mike-chikuwa.com』は、漫画やイラスト方面で在宅リモートとして働く日々からコツコツ身につけた知見をシェアしております。
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